実は先日群馬に行ってきたついででスバル矢島工場を見学したんだけど凄いね。ターミネーターだよ、ターミネーター。溶接を機械でしてるんだけど顔や身体が無いだけで腕はまんまターミネーター。でその腕だけターミネーターが車の外板パネルをくるくる動かして、もう一つの腕だけターミネーターが溶接してくんだよ。プログラムされてるんだろうけど、そうなんだろうけど凄いよ、凄いよマサルさん!
で、そのマサルさんな機械をよく見るとMOTOMANて書いてあるん調べてみたら安川電機っていう日本の会社だった!なんでも日本初の全電動式産業用ロボットを開発した会社のようだ。田母神閣下が防衛大臣に就任するころには「これが日本のザクか!」なんてセリフがホントに聞けるかも!なんて妄想しちゃうくらい凄い会社ですよ、この安川電機!
その他にも生産に携わるラインのあらゆる大型機械が日本製だったのは嬉しいよね。日本は材料さえあればなんでも作れる国だってのは有名だけど、それは安川電機のような、とてつもなく凄く、そして一般的には知られていない資本財を生産する会社があっての話。こういう会社を国は大切にしないといけないよなって思うね。
中国や韓国も車らしきもの作ってるけど、作ってるけどそれは日本の資本財があるから、製造ラインを日本から輸入してるから作れるんであってそれって作ってるんじゃなくて作らせてもらってるんだよ。だから韓国のとあるメーカー幹部が「日本の車メーカーにとっくに追いついてる」ってとぼけた発言して、その後見事に車が燃えてるんだから笑っちゃうね。
でも心配なこともあって学校ではモノ作りの授業はすっかり減ってるし、身の回りのモノも良く出来てるから、自分で直すこともなきゃ、直すよりも買い直した方が早いし安い。それは一方で良いことなんだけど、もう一方でアレンジ出来なくなってるっていう。お金が全ての優先順位になってるから、どれだけ凄いかじゃなくてどれだけ安いかになってる。そんな空気が蔓延してる国内でどれだけ凄い技術者が育ってるんだろうと心配になっちゃうじゃない。安川電機のような会社がどんどん出てくるように早く内需拡大型の経済政策に舵取りして欲しいもんだよ。