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オバマ大統領の広島訪問で感じた事

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オバマ大統領が広島を訪問した。


被爆者の方と抱き合うオバマ大統領

オバマ大統領のスピーチは素晴らしいものだった。

被爆者の方々のこれまでの苦痛は想像を絶するのもだったと思う。

そして安倍総理と同じく広島の地で核廃絶を訴えた。

両者とも本心から核廃絶を願ってのスピーチだったのではないか。

ほんとに核廃絶が実現し、この世から核が無くなれば、そして戦争が無くなれば、世界中の国々の人々が仲良くなればそれはとても素晴らしい事だし、僕もそうであって欲しいと思う。

ただ、

結論からいうと、この世から核が無くなる事は無いと思う。

世界から核をなくすという事は、核保有国が自ら核保有による外交上の優位性を放棄する事という事。

特に、国連常任理事国のアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5国。

他にも北朝鮮、インド、パキスタン、イスラエル。

これら9カ国が進んで話し合い核廃絶に向けて進展するとは思えない。

先日の国連会議で核廃絶について話し合われたようだが、その場に常任理事国5国がこぞって欠席した事からも希望は薄い。

核を保有する事が外交上かなり優位になるのは明らかで、核保有数など全く関係無く、たった1発でも核を保有していれば例え核保有国大国とはいえおいそれと手を出せないのは、北朝鮮を見れば明らかだ。

外交に軍事力が必要なのは当たり前だが、その際たるものが核。

それが分かっているから常任理事国は核廃絶会議に欠席するのだ。

もちろん安全保障上も核保有はかなり優位で、核保有国に対して核攻撃する国はいない。何故なら仕返しが怖いから。

だから核廃絶が実現するとしたらそれはただ世界がひとつの国に統一された時だろう。

だからこの世から核が無くなることはあり得ない。

また、誤解を恐れずに言えば、日本こそ唯一の被爆国として核を保有すべきだ。

もう二度と日本を被爆国にしてはならない。

日本人ほど世界の平和を願う民族はいない。

また大国の責務として、核保有していない国を助ける役割も担わなければならない。

日本は、そしてアジア諸国は不幸にして中国が核を保有している事を忘れてはいけない。

アジアの安全保障上、中国の核保有という現実はかなりのウエイトを占めており、この事実に目を背けるのは現実逃避しているかまたは思考停止しているに等しい。

アメリカでトランプ大統領が実現したら、ひょっとしたら在日米軍が日本から撤退するかもしれない。

となったら日本はどうやって中国の核の脅威から身を守るのだろう。

日本核保有について、けっして感情論ではなく、冷静に国民が考えなければならない時期に来ていると、オバマ大統領の広島訪問を見て感じた。

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